辻村寿三郎展


今日はつれあいと辻村寿三郎展に行きました。
家を出て、近所の井草森公園の角を曲がると、今日も柑橘系の花のような良い香りが漂ってきます。何の香りなのかなぁと鼻をクンクンさせながら探索すると、発見!ミズキの花の香りでした。公園が出来てから10年以上たつのにこの香りに今年初めて気づきました。もし、ミズキの花を見かけたら、クンクンしてみて下さい。花が高いところにつくのでちょっと難しいかもしれませんが・・・。



幹は上の写真の感じです。

辻村寿三郎展は目黒雅叙園の「百段階段」で開催中。好評につき6/5(日)まで会期を延長するそうです。「百段階段」は99段の階段に沿って7つの絢爛豪華なお座敷が配置されているという摩訶不思議空間。『千と千尋の神かくし』の湯屋はここからもインスパイアされているという話だったような気がします。
http://www.megurogajoen.co.jp/event/jusaburo/100dan.html
人形と建物が似合っていて、とても良かったです。私は本能寺の変の場面の明智光秀が気に入りました。ちょっとオダギリジョー似です。(笑)
階段と扉と迷宮のような建物は私が時々見る面白い夢の必須アイテムなので、この空間大好きです。障子の桟や古いガラスのゆがみや無意味に広いお手洗いが特にツボでした。ロビーから「百段階段」に移動する専用エレベーターがまたゴージャス!唐獅子牡丹の螺鈿(あわび貝使用)をほどこした特注品だそうです。エレベーターボーイのおじさんが「このエレベーターに乗っただけで来た甲斐ありました〜♪」と大喜びのつれあいにその言葉を待ってましたとばかりに説明してくれました。このおじさん、帰りには人形展と百段階段の感想を求めてから、「階段の数は本当は何段でしょう?」というクイズを出しました。HPで予習していたので、私が「99段で〜す。」と答えると、「正解です。中国では百は完全な数として王のものなので、へりくだって99段にしたそうですよ。」と理由を教えてくれました。日光東照宮・陽明門の逆さ柱みたいなものかな?7つのお座敷(展示室)に控えている警備係の女性方もお客さんが入室するたびに、「いらっしゃいませ」と静かな声でご挨拶。普通の美術館とはちょっと違う空気で面白かったです。

辻村ジュサブロー時代の名作 新八犬伝の人形たち