春風亭一之輔 古今亭文菊 二人会@三鷹星のホール


台風接近中の怪しい天候でしたが、落語会に行ってきました。ゴアテックスのレインパーカー&アンクルブーツで完全武装していた割にはほとんど雨に合わずに済みました。ホッ。
「足元の悪い中、世間の人たちは海や山に遊びに行こうというこの時期に、ご来場の皆さんは他に行くところがなかったのですか?」と一之輔師匠にイジられつつも、近場でのんびり!大満足!の落語会でした。


『笠碁』は8月3日に中野ZEROホールで聴いたばかりでしたが、前回とはちょっとだけ違う枕がやっぱり楽しかったです。一之輔師匠の子煩悩ネタ 大好き。ご長男さんがNHKBSで放映した談志のDVDを見て、パパに『やかん』のさわりをおねだりする話・・・大爆笑でした。今年は将棋に凝っているとか・・・両親に将棋を打たせて、棋譜をつけ、感想戦をするって・・・いや〜よそ様のご子息ながら、順調にオタク道につきすすんでいるような気がします。恭悦至極。。。

権助提灯』は正妻とお妾さんの意地の張り合いが見どころ。文菊師匠の噺に出てくる底意地の悪い女は絶品です。文菊師匠の得意ネタ『紙入れ』『転宅』『お見立て』『もう半分』にはすべてひと癖もふた癖もある女性が出てきて、それぞれが何とも魅力的。語っている師匠もすご〜く楽しそうに見受けられます。

かぼちゃ屋』は与太郎噺ですが、同じように天秤棒を担いでかぼちゃを売り歩く『唐茄子屋政談』の伊勢屋の若旦那とニアミスするくだりを作って、ちょっと脱構築。まじめで説教臭い展開は大嫌いとばかりに軽く軽く語っていました。

夏の噺の定番『青菜』は一之輔師匠の十八番。8月3日に中野ZEROホールで聴いたばかり。今回は文菊師匠で聴けました。正攻法でジワジワと盛り上げていく文菊流も面白かったです。同じ噺でも語り手によって全然違う肌合いになるのが落語のだいご味だなぁ。若手期待の星の競演は今日もエキサイティングでありました。

昨日(8/9)の朝日新聞土曜版に立川談春のインタヴューが掲載されていました。一番印象的だったフレーズを書き抜きメモ

残酷ですけど、芸は99%素質。うまいやつはうまい、下手なやつはどやったって下手ですからね。これが不思議なもんで、「魅力」は努力でどうにでもなる。なぜかというと、正解がないからですよ。


飛び出し君は台風にも負けず、良い子を守るのだ〜。
いつ見てもかわいいな〜♪