レオ・レオニ 絵本のしごと


今日は渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムに『レオ・レオニ 絵本のしごと』を見に行きました。電車の接続が良かったので、開場時刻(10:00)の10分前に着きました。列の先頭だったので、一番に入場できました。夏休み前の平日でもあり、会場はゆったり。一点一点をじっくり楽しめました。
絵本の原画展では絵の真下にそのページのテキストを掲示することが多いのですが、この展覧会では、絵本ごとにあらすじと絵から読み取ることができる質問がひとつ小さく掲示してあるだけでした。テキストがあると大人はついついそれを読むことにエネルギーをかけてしまって、肝心の絵はザッとしか見ていないことが多いので、この展示の仕方は良いなと思いました。絵が語る言葉に耳(目?)をすませることができましたよ。
1959年に『あおくんときいろちゃん』でデビューした時、49歳。広告デザインやイラストですばらしい仕事はしていましたが、絵本作家としては遅咲きの部類に入るのでしょうね。汽車の中で孫のために新聞紙を破って作ったおはなしが元になっているとか・・・ピーター・ラビットもアリスもプロトタイプは作者のそばにいた特定の子どものために作られたものだそうです。名作誕生にはそういうエピソードがわりと多いです。
肖像写真を見ると手塚治虫とウッデ・アレンを足して二で割ったような優しげな風貌でした。オランダ生まれ、イタリア育ちのユダヤ人。ファシズムから逃れて、1939年にアメリカに移住したとう経歴のせいか、道徳的な作品にも、どこか一筋縄ではいかない部分があったり、『せかいいちおおきなうち』『シオドアとものいうきのこ』」のように主人公に感情移入するとちょっと救いがないな・・・という結末のお話もありました。この展覧会で初めて知った『チコときんいろのつばさ』(1964年)は一見『にじいろのさかな』(日本語版は1995年発行)と似ているのですが、さらにふたひねりくらいしてあって、チコの本当の気持ちはどこにあるのかな・・・?という謎が残り、深みがありました。
絵本原画以外のスケッチや版画やブロンズも良かったです。1996年に開催された板橋区美術館のレオ・レオーニ展ではさらに沢山の平行植物シリーズが出品されていて、それも面白かったな〜一緒に行った子どもたちが喜んでいたな〜としばし追憶に浸りました。

で、こんなにグッズを買いこんでしまいました。

美術館は作品保護のため、冷房が強力!はおり物かストールは必需品でした。今日は7分袖のチュニックを着たので大丈夫だと思いましたが、結局体は冷え切ってしまいました。解凍のために《ドゥマゴ パリ》のテラス席でランチ。メイン料理を一品選び、サラダとスープとパンがお代わり自由で1680円。途中バイオリンとアコーディオンの生演奏も聴けました。行ったことはないけれど、気分はパリ・・・トレビア〜ン♪でした(笑)

海老とマンゴーのサラダとピクルスが美味しかったです。冷製スープも美味かったのでおかわりしました。

メイン料理は私は甘鯛のポワレ

友だちはジェノベーゼのパスタ

MCなしで30分間演奏してくれました。シャンソンや映画音楽中心でしたが、私はタンゴが一番気に入りました。