古今亭菊之丞独演会(鈴本余一会)


昨日はつれあいと鈴本演芸場に行き、古今亭菊之丞独演会を聴いてきました。開口一番は春風亭一力さんの《たらちね》 春風亭朝也さんは《やかんなめ》でした。《やかんなめ》は何度聴いても大笑い!柳亭左龍師匠で聴いてみたいな〜。

菊之丞師匠は平成24年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞、NHKアナウンサー藤井彩子さんと結婚(バツイチ同士)・・・と慶事続き。前座泣かせの黄色い袴(柔らかい素材なので、たたみ方が難しい!)をはいて、しあわせオーラを振りまいていました。
愛宕山はお得意の幇間もの。愛宕山での小判拾いの顛末がドタバタものの無声映画みたいに目に浮かびました。幇間の一八はキートンのイメージです。

淀五郎は歌舞伎もの。「中村仲蔵」のスピンオフって感じでしょうか?生まれで役が決まる歌舞伎界で、芸の力でのし上がった役者の苦労話。ヘンに力まずにサラッと語っているのが菊之丞師匠のすてきなところ。人情噺はイマイチと思うアマノジャクな私も大満足しました。

女性の大神楽を見るのは初めて。柳貴家小雪さんが「菊之丞師匠の独演会で大神楽を披露させていただくのは3回目ですが、3回ともご覧になっている方?」と聞くと、会場でパラパラ手が挙がりました。が、「実は2回目なんです〜」というオチ。それが全然嫌味じゃなく、淡々とした語り口で『五階茶碗』や『皿回し』の曲芸をすすめていました。かっこよかったです。



チケットも江戸情緒があると思いませんか?遅れて入場した若い女性は、席が前からイロハ順であることに気づかず、あいうえお順の気持ちで探しているので通路を前後に何度も動いてキョロキョロ・・・結局、係の人に案内されていました。
か列は後ろから4列目でしたが、舞台は見やすかったです。なんと立ち見のお客さんもいました。



寄席は飲食自由なので、お弁当は松坂屋で調達。米八の焼き鳥おこわ重にしました。ビールとお弁当でしあわせ〜♪