真打昇進披露興行@浅草演芸ホール


昨日はつれあいと浅草演芸ホールに行きました。11:40開演なので、10時半頃家を出たのですが、浅草までは予想以上に時間がかかりました。ホール近くのお弁当屋さんで250円均一(しかも美味しくて量もたっぷり!)のお弁当を買って、中に駆け込むと1階席はすでに8割くらいの入りでした。それでも、見やすい席に座ることができてホッ!
仲入り中にお弁当を食べ、お茶を飲み、次の池袋演芸場の前売り券を確保。あ〜忙しかった。
披露口上では、いじられキャラ林家木久扇師匠が馬風師匠の命令で、片岡千恵蔵大河内傳次郎のモノマネを次々に披露してくれるのですが、つれあいは大喜び。私は元ネタを知らないので???でした。
文菊師匠は昨日はトリではないので、『浮世床』をサラリ。しっかり笑いを取っていました。噺を聴いてから、プログラムで名前を確認している女性多数(笑)。後ろの席のにぎやかなおばさま方も大笑いしていました。
昼夜入替なしなので、プログラムの春風亭一之輔の名前につられて、夜席も1時間程楽しみましたが・・・残念!昨日は一之輔師匠は休演日でした。入口で今日の出演者を見て納得。
浅草から町屋に移動して、今度は古今亭菊之丞独演会『第三回 ザ・菊之丞』へ。最前列の正面というすばらしい席でした。

      柳家 まめ緑    たらちね
      古今亭 菊之丞   景清
            仲入り
      橘家 文左衛門   笠碁
      古今亭 菊之丞   らくだ 
『景清』は定次郎が目が見えるようになったことに気づくところ、『笠碁』はケンカ別れした碁敵が菅笠をかぶって、お店の前をウロウロしているところを一喜一憂しなかがら眺めている商家のご隠居さんの表情や所作が見どころだったので、最前列は本当にうれしかったです。
『らくだ』もとても良かったです。気の弱い紙くず屋がお酒を飲んで、酔っ払い、それまで好き放題していたらくだの兄貴分と形勢逆転するところが何と言ってもカタルシスがありました。我慢に我慢を重ねていた受け身なタイプの良い人が突然にブチキレる話・・・これって日本人が大好きなパターンですよね。潜在欲求?軍部は日米開戦をこういう物語の構図で正当化して国民を鼓吹していたのかな?・・・と思うとちょっと怖い。
町屋の焼きトン屋さんで、晩ご飯。ソーセージと豚蒲炙り焼きが美味しかったです。
今朝の新聞で知ったのですが、菊之丞さんや文菊さんの師匠である古今亭圓菊さんが昨日の午前中、85歳で亡くなられたそうです。文菊さんは師匠が74歳の時入門した6番目の弟子なので前座・二つ目の時は菊六という名前でした。最後の弟子の真打昇進を見届けての大往生ということになるのでしょうか?昨日は圓菊門下の方々の高座を沢山聴かせてもらったのですが、お祝いの興行中でもあり、全然気がつきませんでした。