真打昇進披露興行@鈴本演芸場


9/30(日)は台風17号列島縦断・首都圏直撃の天気予報の中、上野の鈴本演芸場につれあいと長男と一緒に行きました。「こんな天気の中、よくぞお運びくださいました。皆さんは決死隊です。ファンの鏡です。」と寄席の舞台に登場する師匠連におだててもらい、良い気分でした(笑)でも、もし前売り券を購入していなかったら、間違いなく挫折していました。当日券で入場したお客さんは表彰状ものだと思います。

昇進祝いのお花はこんな感じ。パチンコ屋の新装開店でおなじみ、全部おそろいの造花です。質実剛健な感じですね〜(笑)
松坂屋でお弁当を調達し、コンビニで缶ビールと缶ハイボールを調達。前の席の背中についているチビテーブルをセットして、プチ宴会開始。飲食自由のこのゆる〜〜〜い雰囲気。アジア的寛容、昔懐かしヘルスセンターの味わい。ホールで畏まって聴く落語とは一味違う寄席の楽しみです。前回は前の席のおじさんの赤ワインミニボトルラッパ飲みに負けた〜と思ったのですが、今回は斜め前の席の妙齢のご夫妻の旦那さんは720mlの日本酒、奥さんは別銘柄の300mlの日本酒を養命酒についてくるプラスチックのお猪口みたいなのでチビチビ飲み続けている姿に負けた〜と思いました。そういえば、鈴本演芸場にはじめて行った時は吉野家の牛丼かき込みおじさんに負けた〜と思ったのでした。基準は脱力度ですかね・・・勝ち負けじゃないのですが・・・。
とにもかくにも、にぎやかな真打昇進披露興行の雰囲気を味わい、大好きな古今亭菊之丞師匠の『幇間腹』を聴き、林家正蔵師匠の自虐ネタに大笑いし、菊六さんの時から応援している古今亭文菊師匠の『火焔太鼓』を聴いて大満足でした。
落語協会最高幹部・鈴々舎馬風師匠のかえるっぽい顔はツボでした。「きゃ〜。舞台にがまくんがいる!」二つ目の時のお名前は鈴々舎かゑるさんだったそうです。
http://reireishabafu.blog.players.tv/article/43471482.html
さあ!次の披露興行は新宿末廣亭。楽しみ!
9時すぎに終演し、上野駅では売店のたぐいが8時に早じまいしているのを見て、少しビビりましたが、山手線も西武新宿線も順調に動き、1時間程で無事もより駅に戻ってきました。駅を出たところで、激しい風が吹きはじめましたが、雨には降られずに済み、折りたたみ傘は一回も開かずに家に着きました。風が公園の木々を揺らす音には少し恐怖を感じました。迫ってくる津波はどれほど恐ろしかったことか・・・と自然の力の強大さに思いを馳せました。