出光美術館 祭 遊楽・祭礼・名所


新聞屋さんにいただいたチケットで出光美術館に行きました。今日が最終日でしたが、来場者は普段の休日より少し多いかな?程度だったので、じっくり見ることができました。
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/highlight.html
収蔵品だけでこの企画が成立することがすごいです。解説が美術館にしては主観的で熱い文体でした。遊女のほつれ髪のくだりはちょっと???でしたが、当たり障りのない解説よりずっと面白かったです。岩佐又兵衛の絵巻物の徳利を片手に踊っている大黒さまを左右反転させた形で真似している屏風の中の老人にはびっくり!そして両方を並べて展示できる出光美術館にもびっくり!
祭礼図屏風でお神輿や山鉾の後ろを仮装して歩いている人たちの風俗がまたユニーク。パラシュートを背負った沢田研二TOKIO)を彷彿とさせる母衣(ほろ)はもともとは背後から来る流れ矢を防ぐためのものだったそうです。上の写真は金沢のお祭りに登場する赤母衣衆。織田信長を守る側近だったそうです。前田利家も赤母衣衆でした。
兜もド派手でした。芭蕉の葉みたいな飾りがそそり立っていたり、新体操のリボンみたいなのがたなびいていたり・・・。侘び、寂びの日本文化も良いけど、ド派手系日本文化も面白いです。
漆器、櫛、簪などの工芸品も華麗でした。釣り竿を手にした恵比寿さんがデザインされた提重(重箱・取り皿・酒器がセットになっているピクニックボックス)がとてもとても綺麗でした。青みがかった貝を使った葉っぱ模様の螺鈿細工の繊細さと言ったら!