日本橋 描かれたランドマークの400年


昨日は『日本橋展』を見に、江戸東京博物館へ行きました。
写真は日本橋の欄干の擬宝珠(ぎぼし)をモチーフにしたゆるキャラ《ギボちゃん》。柳家喬太郎師匠『擬宝珠』のシュールな面白さを思い出して、フフフと笑ってしまいました。
日本橋を描いた浮世絵には富士山、江戸城、魚河岸がセットなのだそうです。棒手売り(ぼてふり)と呼ばれる、桶をかついで鮮魚を売り歩く魚屋さんが威勢よく描かれていました。半纏から刺青が覗くいなせな若い衆も多数。『芝浜』のおかみさんが旦那さんにぞっこんなのも納得です。
私は歌川国貞の「東海道 日本橋」が気に入りました。すごい構図!斬新!

作者不詳の「隅田川風物図巻」も面白かったです。明りの部分は一旦切りぬいてそこに薄紙を貼ってあるので、裏で灯りをともすと絵の中の窓や花火が実際に光る絵巻物。


上は両国橋付近の昼の様子。下は同じ絵に裏から光を当てた夜の様子です。展示と照明が工夫されているので、昼と夜が交互にあらわれていました。
見世物小屋で使われていたのではないかということです。『船徳』『たがや』・・・まさに落語ワールドでした。

帰りに総武線の車窓から隅田川の向こうに東京スカイツリーが見えました。「おおっ〜」と妙に感動してしまいましたが、カメラは間に合いませんでした。残念!