福田平八郎と日本画モダン展


新聞屋さんからいただいた招待券の期限が近づいたので、昨日つれあいと一緒に山種美術館にあわてて行ってきました。
楽しみにしていた『漣(さざなみ)』は前半のみの展示だったので、見られませんでした。やっぱり何事もギリギリは良くありません・・・。
福田平八郎さんの絵は明るい色彩と単純化された形がさわやか。院体画風の緻密な牡丹の絵を描いて神経衰弱に陥ってから、殻を脱ぎ捨てるように平明な画風に転換していったことが面白いなぁと思いました。中学を落第しそうになって、画学校に転校したというのもちょっと愉快。画学校だけでも3校に通ったみたいだし・・・絵の中に回り道した人特有の豊かさが現れているような気がしました。逆に天才肌で短命だった絵描きの絵って、そう思って見るせいかもしれませんが、独特の切迫感がありますよね。ゴッホとか御舟とか・・・。
鮎の絵の連作は白眼が四角で黒目が丸いのと、白目が丸くて黒目が四角いのがあって、「どっちがより本当に近いのかな〜???」と考え込んでしまいました。
ミュージアムショップの先にある展示室では見ると涼しくなる絵が特集されていました。滝、雪景色、灰色の夜明けの湿原・・・美術品保護のため、エアコンが良く効いているので、本当に寒くなってしまいました。美術館の夏のおもてなしは効果抜群でした(笑)

上の写真はロビーを彩る加山又造デザインの陶板画『千羽鶴』。今回の展覧会では下絵の『濤と鶴』が展示されていました。琳派の影響を受けているそうです。すぐそばに似た構図の俵屋宗達の四季草花下絵和歌短冊帖が展示してあり、親切でした。

帰り道ですごく痛んだ消火器入れを発見。中身は点検しているのでしょうか?長男は3歳頃、街中で震災用の消火器を探す散歩が大好きだったので、思わず目についてしまいました。
今回たこ公園に寄ってみたら、衝撃の事実が・・・あぁぁぁぁタコが小型化している!赤く色を塗られたのではなく、まったく別のタコが設置されていたのでした(涙)
以前のタコはこれです。すごく魅力的な遊具だと思うのですが・・・。