京都に行きました(7/1)


二日目は雨。まずは鞍馬寺へ行きました。ケーブルカーに乗って本殿金堂へ。鞍馬山全体がパワースポットという雰囲気でした。鞍馬弘教の総本山だそうです。お寺というより、神社のようでした。強そうな虎が本殿の両脇を固めています。


横から見るとこんな感じです。

霊宝殿には国宝の鏡なども展示されていたのですが、説明書きは厚紙に万年筆で手書き。《国宝》と赤ボールペンで記入という脱力ぶり。さすが京都!お宝にも自然体・・・・と妙なところに感心しました。
鞍馬といえば牛若丸(源義経)。この泉は息つぎの水といい、牛若丸が修行の途中に喉を潤したという伝説があるそうです。今もこんこんと湧き出ています。

虎(阿形&吽形)の土鈴をお土産にしました。上目使いがかわいいでしょ?

お寺の方に「金堂の前の石の模様は何か意味があるのですか?」と聞くと、熱心に説明してくれました。真ん中に正三角形があるのですが、それは自己を表すそうです。「パワースポットと書いているガイド本もあるので真ん中の三角に立つ人も多いのですが、本当は踏んではいけない聖なる場所なんですよ。」と教えてくれました。自己の中に神性を認め、天とつながろうとする。。。ヨガの考え方にも似ていました。
そんな話をしていたら、娘ともどもケーブルカーに乗り遅れ、あたりにクラブツーリズムの人たちは誰もいなくなってしまいました。集合時刻は10:45なのに、次のケーブルカーの出発時刻は10:43(>_<)添乗員さんの携帯番号も控えておきませんでした。「うわ〜っ」と冷や汗が出ましたが、ケーブルカーから降りて雨の中階段を駆け下ると、仁王門には添乗員さんが待っていてくれ、一緒に走ってなんとか10:46にはバスに到着。ツアーの皆さんは優しく、「急がなくても大丈夫だから、転ばないで。」と声をかけてくれました。でも、ツアーで遅刻は厳禁。猛反省しました。

鞍馬寺の次は聖護院門跡へ。山伏の総本山だそうです。原発廃止の署名用紙が何気なく置いてありました。さすが自然の声を経典とし、仏と我を一致させる事を求める修験道のお寺です。不動明王の光背の炎の中に火の鳥がいることを初めて知りました。案内してくれたお坊さんが後水尾天皇のことを親しげに「ごみのうさん」とお呼びしているのも面白かったです。さすがに京都は千年の都だなぁ・・・。上の写真は聖護院門跡の庭園。白砂がすがすがしかったです。

昼食は南禅寺の順正という豆腐料理屋さんでいただきました。冷ややっこと野菜天ぶら、豆腐田楽がメインの精進料理でしたが、お腹いっぱいになりました。畳の縁も豆腐の模様です(笑)

雨に濡れる庭園が素敵でした。


夏椿(娑羅の樹)大好き。

次は建仁寺へ。日本にお茶を伝えた栄西禅師が開山した臨済宗のお寺です。俵屋宗達の「風神雷神図」は現在は京都国立博物館にありますが、このお寺に伝えられた屏風です。
案内してくれたお坊さんが「風神は緑色の肌なので、(緑色の獅子に乗っている)普賢菩薩。雷神は白い肌の色なので(白い象に乗っている)文殊菩薩。間の金色の空間はお釈迦さま。と説明してくれました。その解釈は初耳!このお坊さん、二枚目の上に話上手。三重県の仏像マニアの男性に建仁寺の本尊が盗難されてしまった事件の第一発見者だったそうです。この犯人、本尊の十一面観音に向き合っていると、パ〜ッと後光が輝き、「少しだけなら、あなたのお家に行ってもいいわよ。」とささやいてもらえたので連れて帰ったと事情聴取で供述したそうですよ。http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009030201000145.html

お坊さんを隠し撮り〜。
建仁寺の次は壬生寺へ。新撰組ゆかりのお寺です。特別に見せていただいた壬生狂言の舞台(大念仏堂)が印象に残りました。セリフのない劇を檀家の男性たちが演じるのだそうです。
京都駅で慌ただしくお土産を買ったり、ソフトクリームを食べたりしてから、新幹線に乗車。帰りに車窓から虹が見えました。得した気分です。

オプションで注文したお弁当は七夕にちなんだものでした。