まめ蔵寄席・古今亭菊六独演会


昨日はつれあいと吉祥寺のまめ蔵寄席に行きました。菊六さんは今年の9月に28人抜きでの真打昇進が決定しています。この昇進についての柳家小三治落語協会会長のコメントを貼りつけてみました。今回の抜擢人事(?)に対する力の入れようがうかがえる会見です。
演目は「転宅」と「百川」でした。「転宅」は昨年5月に西荻窪のホーミングで聴きました。http://d.hatena.ne.jp/fumfum235/20110529/1306677257間抜けな泥棒が酒席の残り物を盗み食いするシーンがなんとも真に迫って目の前に御馳走が見えるようです。もと常盤津の師匠のお妾さんの胆の据わった女っぷりも一年分貫禄を増していました。菊六さんを聴きはじめた頃はうぶな町娘がぴったりと思っていましたが、この頃では「紙入れ」の間男しているおかみさんや「権助提灯」の意地を張り合う本妻とお妾さん等の一筋縄ではいかない女どもがいいね〜という感じです。本人もすごく生き生きして楽しそうに語っています。
「百川」はまめ蔵オーナーのリクエストだそうです。誤解が誤解を呼び、玉が坂道を転がり落ちるようにしょうもない事件がつづく、ドタバタコメディーの楽しさを堪能しました。登場人物が多いのですが、さすがの演じわけ。以前立川談春師匠で聴いていますが、ひけを取っていませんでしたよ〜。
落語のあとのお楽しみは絶品カレーとおいしい地酒。菊六さんも黒いシャツとジーンズに着替えて、缶ビール片手に客席をまわってくれます。とてもスレンダーなので、シャツがインでもきまってます!ちなみに《シャツがイン!》というのは三浦しおん(今年「舟を編む」で本屋大賞受賞・少女マンガにとても詳しい)が映画「メゾン・ド・ヒミコ」のオダギリジョーを褒めたたえて(?)の表現をパクリました。
とてもしあわせな夜でした。。。。でも、今日は早番で7時15分から勤務なので、地酒は自制して嗜む程度にとどめました。残念!(>_<)