三代 山田常山展

昨日は娘と出光美術館に行ってきました。
展示されていた全作品が出光美術館の所蔵品。約半数は繊細な急須と煎茶具。つやつやと磨かれた肌、端正な形の急須が多かったです。小さいものが多く、蓋のつまみがリンゴのようだったり、みかんのようだったり、トマトのようだったりして、なんともいえないかわいさがありました。写真に写った常山さんご本人がかぎ針編みの毛糸のベレー帽をかぶっているのですが、まさにリンゴの形!穏やかなお顔と良くお似合いでした。
最後の二部屋の展示品は茶陶・酒器・食器・大皿・壺など。それまでとは打って変わって、登り窯で焼成した生地の厚い、力強い作品群でした。難破船の積み荷の陶器に海中の貝や海藻がついたような・・・あるいは焼けただれたような・・・とも思いました。その時、すべての陶器は窯の中で何度か焼けただれていたことを私はこれまでリアルには意識していなかったなぁと自分で自分に驚きました。