蝋梅とかき氷




建国記念日の連休に家族4人で秩父に行ってきました。今年の冬は寒いので、三十槌の氷柱(みそつちのつらら)が見事でした。その分、宝登山の蝋梅は開花が遅く、日当たりの良い西蝋梅園でも6分咲き程度でした。でも、凛と冷たい空気に似合う爽やかな香りが楽しめました。

そして、一番のお楽しみは阿佐美製氷の天然氷のかき氷!長女は時々冷凍庫をあけては、氷をガリガリかじっているほどの氷好きなので、一度食べさせてあげたかったのです。宝登山神社参道の支店はお休みだったので、上長瀞の本店に行きました。ジャズ喫茶のようなレトロ&民芸調のお店で、とてもすてきでした。



今回わたしは秘伝のみつ(和三盆糖のみつ・抹茶あん・梅干しがついて、1000円)長男と長女は甘酒(800円)を頼みました。サービスでコンデンスミルクもついてきます。冷たいものが苦手なつれあいはコーヒー(400円)。

まるで、雪を食べているような、ふわりとした舌触り。にもかかわらず器の底までまったく溶けない粘り。私は冷え性なので、かき氷を食べると額がキ〜ンとなってしまうのですが、それもおきません。本当に不思議。こくがあるのにしつこくない甘酒のシロップは地酒の秩父錦の大吟醸酒粕と氷砂糖の蜜で作るそうです。

泊ったのは「竹取物語」という全7室の旅館。
http://www.oyadotaketori.com/
お風呂のセットは竹かごに入っています。浴衣代わりの作務衣を着て、何度もお風呂通いをしました。

温泉ではありませんでしたが、檜風呂と岩風呂があり、それぞれに露天風呂もありました。夕食後はどちらのお風呂も空いていれば、使用中の札を出して、貸し切りで使用できます。満室でしたが、貸し切りタイム以外でもほとんど他のお客さんと一緒になることはありませんでした。特に日曜日の朝は竹林から入る朝日がお風呂の湯気でチンダル現象を起こしていて、光の筋がとてもきれいでした。部屋の冷蔵庫や脱衣所に用意されていた、不動の湧水(毎日汲んできているそうです)が美味しかった〜。

食事は地元の食材をつかったもので、美味しかったです。派手さはありませんがすべてが滋養たっぷり。ごま豆腐にくるみを加えたくるみ豆腐、燻製、クリームチーズ、ヨーグルト、こんにゃくも自家製。そばも手打ちでした。私は盆地(安曇野)出身なので、会津に行った時も思ったのですが、やはり山の食材をつかった料理が身体に合うな〜と感じました。デザートは地元のいちごを使ったプリン。

地酒のラインナップも充実していて、ガラス作家さんがつくった色々な酒器が味をひきたてていました。長男はご主人におすすめを聞いて、入荷したばかりの限定品『秩父錦蔵出し大吟醸』を注文していました。食前酒の梅酒も自家製で優しい味でした。水が美味しい土地ではお酒とお蕎麦も美味しいですね。
朝ごはんは秩父のお米を土鍋で炊いたごはん。小さめですが、粒の立った美味しいご飯でした。すいとん入りの野菜たっぷりの汁もの。写真の竹を切って作った器に載せたとりどりおかずはかぐや姫のままごとをイメージしているそうです。

晩御飯にもたっぷり出していただいた、あっさりサラダ感覚のたくあん漬とオリジナル絵葉書をお土産にいただきました。

チェックイン15時、チェックアウト11時のプランだったので、ゆったりした時間を過ごせました。だらだらするのが目的の近場の旅も良かったです。運転手と財務大臣を務めてくれたつれあいに感謝(^o^)