宮城県美術館


4日(日)がつれあいも参加するみちのく音楽魂@石巻だったので、3日(土)午前に新幹線で仙台入りしました。
前々から行きたかった、宮城県美術館は宿泊したホテルから1km弱。程よいお散歩コースでした。道の横には仙台味噌発祥の地という大きな石碑がありました。

一番の目的は長谷川潾二郎の《猫》に再会すること。靉光の《鳥》も楽しみでした。どちらも洲之内コレクションです。

気まぐれ美術館 (新潮文庫)

気まぐれ美術館 (新潮文庫)

パウル・クレー、カディンスキー、松本竣介の絵も見られて大満足でした。更に絵本原画名作展〜記憶の底のたからもの〜で『そらいろのたね』『ぐりとぐらのおおそうじ』『しょうぼうじどうしゃ じぷた』『とべ!ちいさいプロペラき』『おおきなかぶ』『ごろごろにゃーん』『だくちる だくちる』『はじめてのおつかい』『まほうのえのぐ』『だいちゃんとうみ』『とんとんとめてくださいな』他多数の主にこどものともシリーズの絵本原画を見られました。テキストなしの原画は迫力満点!良い絵本は絵だけで内容がわかるということが実感できました。特に『しょうぼうじどうしゃ じぷた』のぱんぷくんとのっぽくんが放水しているシーンの迫力にはびっくりしました。右ページのテキストが書いてある部分の赤は紅蓮の炎の色でした。
しょうぼうじどうしゃじぷた

しょうぼうじどうしゃじぷた

小企画展では宮城県出身の3人の画家の作品に初めて接しました。大沼かねよという女性画家の作品が印象深かったです。たぶんゴッホが好きだったんだろうな・・・と思いました。併設の佐藤忠良(『おおきなかぶ』の絵を描いた彫刻家・女優佐藤オリエさんのお父さん)記念館も充実していました。美術の教科書に寄せた、美術を学ぶことの意義を説いた文章がとても素敵でした。

上は佐藤忠良の彫刻です。2歳の子の体型そのものです。
本館と記念館の間はアリスの庭という面白いスペースでした。記念館の湾曲した壁面が鏡なので、迷路のようなだまし絵のような世界です。『鏡の国のアリス』にちなんで名づけたのかな?ウサギもいるので、『不思議の国のアリス』でもありますね。




上の写真の柱と柱の間は後ろの樹が見えているようですが、実は鏡貼りで前方の樹が写っているんですよ〜。

ホタルブクロの花も咲いていました。
広々した館内と彫刻の他に《蜂に注意》《蛇出没注意》という看板もある庭園をのんびり見て歩いて、入館料はたったの300円でした。残念なことにレストランは休業中でしたが、ショップで猫のtaroの一筆箋や絵ハガキを購入し、美術館を後にしました。秋にはフェルメールの作品3点を含む特別展《フェルメールからのラブレター》があるそうですよ。