柳家小三治独演会

昨日は三鷹で春恒例の柳家小三治独演会を聴いてきました。三月最後の土曜日に開催されることが多かったのですが、今年は4月9日。チケットが取れた時には、三鷹公会堂の手前の桜並木の花は散ってしまっているのだろうな・・・と淋しく思っていました。ところが、あにはからんや、桜はわずかに満開は過ぎていたものの十分な美しさを誇っていました。
三鷹公会堂の開演前のお楽しみ、注意事項色々は《携帯電話の電源》《コンビニの袋のカサカサは気になるので、手元すっきりで・・・》は健在でしたが、内容を若干はしょって、地震の際の対応が入っていました。「あっ!携帯の電源を切っても緊急地震速報のアラーム音は鳴るんだった・・・でも一斉に鳴るから、恥ずかしくはないな・・・」とドキドキしましたが、この日は幸いアラーム音は鳴りませんでした。
佐賀空港で出会ったとても美味しい甘栗の話は、凝り性の小三治師匠の面目躍如。爪を立てるとパリッと皮がはじけ、前日の売れ残りは潔く半額にするという焼き立て高品質の甘栗・・・機会があったら是非食べてみたいです。たぶん会場のほとんど全員(今回は平均年齢67歳くらい?客席の高齢化率と男性比率が高かったのが特徴かな・・・)がそう思ったのではないかしら?恐るべし小三治トーク
      柳家ろべえ   たらちね
      柳家小三治   長屋の花見
           仲入り
      柳家小三治   死神 

「死神」は三遊亭円朝グリム童話の「死神の名付け親」を劇化したイタリアの作品を翻案して作った噺といわれています。今では日本の昔話といわれている作品も結構外国の昔話を翻案したものが混じっていて、明治の創作者たちの雑食性というかエネルギッシュさには感心させられます。

私は高架線を走る電車の窓から屋根と屋根の間にひょっこりと薄桃色の頭をのぞかせている住宅街の桜を見ることが好きだったのですが、今年はやはり心がちっとも浮き立ちませんでした。春は確実にやってきているのに、フルフェイスのヘルメットを常時かぶっているような、世界を磨りガラス越しに見ているような気分がなかなか抜けません。

スミレは我が家の駐車スペースのはしっこに今年もたくましく咲きました。
今時珍しい回転遊具は三鷹市下連雀の児童公園で発見。後方の哀愁漂うゾウさんもいい味出してます。