きたくなるまち区民寄席

総理大臣がコロコロかわることにもすっかり慣れっこになった今日この頃。風邪もなんとか治りました。
今日は仕事を朝番に変更してもらい、家で晩ご飯のおかずを一品作ってから、北区王子の北とぴあ さくらホールに初めて行ってきました。桜の名所飛鳥山のおひざ元なので落語会にはぴったりのロケーションですね。明日は保育雑誌『エデュカーレ』の読者交流会に参加するために清里に行くというのに、我ながらご苦労なこと・・・と正直思いましたが、チケットを取ったのが3月で、当時仕事の定休日は金曜日だったし、読者交流会の日程も知らなかったので、まぁ仕方のない話です。
とは言え、やっぱり行って良かった〜。キャパ1300に1000人以上の観客だったそうです。私がよく行く中央線沿線のホール落語より、笑い声や反応がずっと大きかったのが印象的でした。「え、その程度のくすぐりで笑うんだ〜?」と思う時もあったのですが、下町気質か前座さんにも優しい暖かいお客さま達でした。隣の席の中年夫婦がコンビニ袋に入れたペットボトル飲料をまわし飲みするたびに、カサカサいう音は気になりましたが、ここは三鷹ではないので仕方ありません(笑)。花緑さんは所沢の某ホールで800人にシーンとされて、全然ウケなかった話をしていました。所沢ミューズホールかな?ホール落語にも地域性というか、雰囲気の違いってあるみたいです。
お目当ての柳家喬太郎師匠の演目は「擬宝珠(ぎぼし)」。「崇徳院」かな?「千両みかん」かな?・・・と思いきや・・・こんなシュールなパロディーみたいな噺が古典とはびっくり。喬太郎さんの創作なのかと思ってしまいました。
枕ではまず今日の出番に少し遅れた言い訳をはじめました。私もJRを利用して会場に来たのですが、そういえば、電光掲示板に《人身事故により中央本線小淵沢−八王子間に遅れが出ています》の文字が流れていました。師匠は諏訪・岡谷方面の学校寄席ツアーに参加していて、今日の午後特急スーパーあずさで帰京する際、この遅れに巻き込まれてしまったそうです。諏訪方面のとある高校の女子高生が「死神」の出だしを聴いて、即「死ねば〜」とつぶやいた話とか・・・学校寄席での中・高校生・小学生の反応等の話題の後で、杉並区のとある幼稚園での落語会の話が出てきました。あらら・・・私の2010.2.16の日記で紹介している会です。http://d.hatena.ne.jp/fumfum235/20100216/1266331919
「大変なので、今年は断ろうかとも思ったんですが、落語家は園長(円朝)が怖いもので・・・」な〜んて言っていました。そして、手前に園児が座り、後ろに保護者が座っての落語会を「工事現場と花園」と喩えたのです。工事現場はジャリ(子ども)ばかり、花園は若ママということで・・・本当のところ花園には私と旦那を含む近所のジジババもいたのですが(笑)
《花園と工事現場》は、中瀬幼稚園の映画「風のなかで むしのいのち くさのいのち もののいのち」の中で園長の佳子先生が語っているキーワードなので、「え〜!喬太郎さん、中瀬幼稚園の映画見たんですか?」と聞いてみたくなりました。明日の読者交流会でも「風のなかで」の上映会があります。私にとって5回目の映画鑑賞になりますが、その時々で見えてくるものが変わるので楽しみです。
http://d.hatena.ne.jp/fumfum235/20091211/1260495435
トリの柳家花緑さんは、自虐系努力家王子様って感じ?柳家小さんの孫っていうのは、アドバンテージである一方、しんどさもあるのでしょうね・・・と推察しました。
   春風亭 昇吉  「桃太郎」
   鈴々舎 風車  「代書屋」
   寒空 はだか  「東京タワー」(?)
   柳家喬太郎   「擬宝珠」
   昭和のいる・こいる 漫才
   柳家 花緑   「野ざらし」