長谷川潾二郎(りんじろう)


NHK教育の日曜美術館で長谷川潾二郎を特集していました。猫の持ち重りのする感じと体毛の稠密な質感。幸せそうな顔の下になった側がちょっとつぶれているところがなんともリアル。臙脂色の敷き物と背景のグレーの色もとても素敵です。
長谷川潾二郎さんは長く荻窪に住んでいたそうです。一枚の風景画を仕上げるために、数年にわたって同じ季節に同じ場所にイーゼルを立てて屋外で制作したという話でした。季節による植物の感じや光や空にこだわりがあったのでしょう。そういうわけでとても寡作なのだそうです。曇り空の下、風景全体が光の粒子を内包しているような絵が夢の中の風景のよう魅力的でした。晩年、足を痛めてから、室内で制作された静物画もユニークでした。私は紙袋がテーブルの上に林立している作品に心魅かれたので、是非本物を見たいなぁと思いました。6/13(日)まで平塚市美術館で回顧展が開催されているそうです。行けるかなぁ?行きたいなぁ。。。。

上の写真は中瀬幼稚園の雨の中の新緑です。潾二郎さんも新緑を愛していたとTVで言っていたような気がします。