ズル休みの気分

萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母(文藝別冊)

萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母(文藝別冊)

職場で流行っている風邪に27日(木)についに罹ってしまいました。「まず悪寒がして、筋肉痛。喉の痛みが来て発熱。熱が下がってもしばらくはリンパ腺が腫れるよ〜」という複数の同僚の言葉通りの症状でした。(ちなみに私で罹患者は6人目!)そんな訳で金・土と仕事を休ませてもらったのですが、28日(金)には平熱になりました。それでも金曜日は一日布団に入って大人しくしていました。土曜日の今日は喉の痛みとリンパ腺の腫れはあるのですが、まあ日常生活に不便はありません。なんだか小学生の時の病欠したものの思いがけずあっさり回復した時の午後の気分。「みんなは今頃昼休みかなぁ〜」なんて思いながら、おいてけぼりにされたような、得したような・・・ちょっと複雑な気分がよみがえりました。
図書館で借りたもののなかなか読み進めなかった、内田樹の「日本辺境論」を読み、予約して楽天ブックスで購入していた「別冊文藝 萩尾望都特集」に読みふけりました。「日本辺境論」が返却日だったので、図書館に行って返却ついでにリクエスト本をピックアップ。リクエストしていた本は全部で4冊。疑いもせずにそのまま受け取ってきましたが、なんと一冊練馬区所蔵のリクエストした覚えのない時代小説が入っていました。でも、貸出票には私がリクエストしたエッセイの名前がしっかり記入してあります。「???」と思いながら図書館に電話して、娘に時代小説を届けてもらうと、バーコード番号が私がリクエストした本と練馬区の時代小説が同じだったみたい。う〜ん。どういう偶然なんだろう・・・。誰かが練馬区の本なのにうっかり杉並区の図書館に返してしまい、バーコードの運用システムが基本的には同じだったので、杉並区所蔵の私がリクエストしていた本の中の一冊と認識されてしまったのでしょうね。
その後、リクエスト本の一冊三浦しをん作「まほろ駅前番外地」を一気読み。三浦しをんさんは萩尾望都特集に原稿を寄せています。以前内田樹のブログに鶴澤寛也さんの会で萩尾望都三浦しをんと逢っている話が出てきてびっくり。1960年前後生まれの女性小説家って萩尾望都大島弓子の影響を痛烈に受けている人が多い気がします。吉本ばななの「キッチン」は大島弓子の「7月7日に」にそっくりと当時友だちと語り合いました。恩田陸の「常野シリーズ」は「ポーの一族」の日本版のような気がします。パクリとは言いませんが・・・(笑)ちなみに三浦しをんの作品では「むかしのはなし」が一番好きです。この小説はオムニバス形式。萩尾望都の作品もオムニバス形式のものが大好きなので、読者もまた萩尾望都の痛烈な影響を受けているということですね。
むかしのはなし (幻冬舎文庫)

むかしのはなし (幻冬舎文庫)