祝!ブログ1周年


何事も三日坊主で終わる私にしては、良く続きました。\(^o^)/

今日は上野の国立博物館平成館で『細川家の至宝』展を見てきました。能衣装(特に刺繍の蝶のキョトンとした目が可愛かった!)と細川忠興細川ガラシャの夫ですね)の黒糸威二枚胴具足が素晴らしかったです。
細川護立コレクションの白隠と仙突。ユルイ感じが好きだなぁ。仙突の『花見図』には余白にサラッと《楽しさは花の下より鼻の下》と書きいれてあり、「その通り!やっぱ花より団子でしょ。」と納得させられてしまいました。絵を描いて、画賛でちょっとつぶやく・・・武者小路実篤や絵手紙はこの作風の末裔ということになるのか。。。一コママンガにも近いものがありました。

平成館からの帰り道、なんとなく表慶館の東洋美術コレクションを覗いてみると、思いがけず好みの美術品に出会えました。広田松繁という人が寄付した中国陶磁器のコレクションです。木蓮の絵の壺や、挽き茶のような色あいの壺、唐三彩の皿、どれもこれも気品があってすばらしい陶磁器でした。展示法も面白くて、ガラスケースの中に白いキャンバス地が貼ってあり、底面と後壁は曲線でつながっています。ケースの中が撮影スタジオみたい。
広田松繁氏は12歳で古美術商の丁稚さんになり、のちに独立して『壺中居』という、日本屈指の古美術店を開いたそうです。顧客は明治の元勲から、実業家である安田善次郎浅野総一郎渋沢栄一、益田孝、根津嘉一郎文人川端康成小林秀雄・・・壮観ですね。その広田氏は1947年と1973年の2回にわたって、国立博物館に自分のコレクションを寄贈したのだそうです。1973年の方は亡くなられてからの遺贈ですが、1947年といえば、戦後のまだ混乱した時代・・・その志の高さに一層興味をそそられました。また逢いたいな、広田コレクション!

写真は東京国立博物館本館前のユリの木。堂々たるシンボルツリーです。