AFRICA

 東京都写真美術館で「セバスチャン・サルガド アフリカ展」を見てきました。新聞販売店がチケットをくれたから・・・と気軽な気持ちで行きましたが、今年行った美術展の中で一番心を揺さぶられました。
 内戦、干ばつ、飢餓、難民、孤児、少年兵・・・テーマは悲惨なのに恐ろしいほどに美しいモノクロの写真の数々。ルワンダ難民のコレラ患者の写真はまるで、ミケランジェロピエタのよう。ルワンダのベナコ・キャンプ初日の写真は雲と空と地平線の感じがまるで、ドレスデンの画家たちのロマン主義的風景画のように見えました。
 連れだって写真展にやって来て、最初の部屋では小声で会話していた人たちも先に進むにつれて、次第に無言になっていく姿が印象的でした。
http://www.syabi.com/details/sarugado.html