まめ蔵寄席


昨日は吉祥寺の「まめ蔵」にて古今亭文菊師匠の落語会。
不思議と大雨の日に開催されることが多く、「足元のお悪い中・・・」がほぼ定番。昨日も朝の時点では本降りの雨だったので、「やっぱり、文菊師匠は雨男!」と決めつけていましたが、午後には止んで、傘のお世話にはなりませんでした。
演目は『強情灸』『鰻の幇間』どちらも正攻法な面白さ。
『強情灸』では「バカ。いいかげんにしとけ!」と客席から突っ込みたくなるような、意地っ張りぶりに大笑い。
『鰻の幇間』ではつれあいが「オチを知ってても、最後まで面白いのがさすがだ。」といたく感心していました。
柳家小三治師匠が「噺家もお客も噺の先は知ってるけど、登場人物は先を知らないんだ。それが大事だ。」というようなことをおっしゃっていたことがあると思うのですが、この夜の文菊師匠の野幇間もそんな風だったからこそのリアリティーだったのでしょう。羽織から秘蔵のお金を取り出す場面のペーソス。良かったです。
そして、何と言ってもこの噺の肝、まずい鰻屋の様子が実にありありと目に浮かぶのです。硬くて飲み込めないような鰻の噺だけど、聴くとやっぱり鰻が食べたくなるのは何故なのでしょう(笑)
まずい漬け物にも大笑い。「わただくさんな胡瓜」「薄すぎて、胡瓜にもたれかかっている奈良漬け」「(鰻と食い合わせが悪い)梅」。この頃、我が家では畑で採れた太すぎる胡瓜で漬け物を作ることが多いので、「だはは・・・」と笑ってしまいました。たしかに真ん中が種だらけになると美味しくないんですよね〜。
噺の後は美味しい日本酒とカレー。「米しずく」「半蔵」「加賀鳶」をいただきました。最後に出てきたお酒は名前を確認しませんでした(>_<)
椌椌さんのホスピタビリティーでいつもながらのしあわせな一夜を堪能しました。


開演前に周辺をフラフラして「すてきな三にんぐみ」ロングTシャツを購入。絵本を読む時に着て、ウケを狙います。