若冲と蕪村展


今日はつれあいと一緒にサントリー美術館に行きました。平日午前の入館だったにもかかわらず、大盛況。若冲人気恐るべし!(若冲の作品の前の人垣が常に厚かったの・・・)GW中はかなり混雑するんじゃないかな?
蕪村の《富嶽列松図》は絵ももちろん良いのですが、表装がシャープですてきでした。屏風の形や表装も見れるのは本物の醍醐味だなぁと思います。
与謝蕪村『山水図屏風(六曲一双)』は銀箔に描かれていて、江戸時代のほの暗い座敷で下からの灯を当てて見たら、ホログラフィー効果があったんじゃないかな・・・と思いました。川と山道が絵の中の別天地に誘いこむ構図。描きたいものを存分に描いている晩年の名作。


この絵と若冲の『象と鯨図屏風(六曲一双)』が並んでいる場所で、高校時代からの友人で骨董店店主のN美ちゃんに声をかけられ、お互いの元気を喜びあいました。あ〜びっくりした!


生年が同じ若冲と蕪村。若冲は青物問屋の旦那さんとしての前半生があり、蕪村には俳諧師としての人生もあり・・・専門の絵師ではない点が共通点でした。専門じゃないのに技術も修練もすごくて、画風の使い分けができること。専門じゃない人特有の軽やかさがあること。二人とも大好きです。京都では近所に住んでいて、共通の友人も沢山いるのに二人が交友した痕跡はまったくないそうですよ。ちょとミステリーですね。


蕪村の「学問は」の絵の讃が身につまされて、面白かったです。

 学問は 尻からぬける ほたるかな

私も本を読むとすぐに眠気が・・・大変!お尻をおさえなくちゃ!