ちひろ美術館 絵本になった!『窓ぎわのトットちゃん』展


ちひろ美術館のブロガー特別鑑賞週間に応募して当選したので、昨日出かけました。
久しぶりにブログを再開したので、まだまだ暖気運転中。書きたいことは沢山あるので、数日かけて、展示室ごとに感想を書いていこうと思っています。

写真撮影可の札をぶら下げて、いざ入室。左腕がまだ不自由なので、写真は右手のみ使い、ミラーレス一眼(PENTAX Q10)で撮影しました。
まずは《展示室 1》
絵本になった!『窓ぎわのトットちゃん』展

『窓ぎわのトットちゃん』は累計796万部。戦後最高のベストセラーだそうです。私も天真爛漫で行動力抜群なトットちゃんとひとりひとりみんな違う子どもを丸ごと受けとめるトモエ学園の校長先生小林宗作さんのお人柄と教育に感銘をうけました。特に好きだったのは、落としたお気に入りの財布を救出するため、お便所の汲み取りに挑戦するエピソードです。
この本が戦後最高のベストセラーなのに、日本の教育がなかなか変わらないのは何故なのでしょう?

3月9日追記:
『窓ぎわのトットちゃん』の累計が800万部に達したそうです。ベストセラーでロングセラー。読む人の心に深く訴えるものがあるからこその息の長さなのですね。すばらしいことだと思います。黒柳徹子さんと小林宗作さんの想いがもっともっと広がって、子どもが「私ってなかなかのものだな!」って思いながら、生き生きと自分の時間を生きられる日本になるとよいなと思います。



黒柳徹子さんはちひろ美術館安曇野ちひろ美術館の館長さんです。いわさきちひろの絵が「子どもって、こんなに可愛いのよ」「この子たちを泣かせないで」と語りかけてくるとおっしゃっているそうです。
いわさきちひろさんが愛用していたソファーの横のマガジンラックには、『窓ぎわのトットちゃん』とともに、ユニセフ大使として紛争地に赴いた黒柳徹子さんと現地の子どもたちを撮影した田沼武能さんの写真集が置かれていました。

シリアの少女たちが自爆テロをさせられたり、中1の少年が遊び仲間に殺されてしまったり、ニュースが始まるとTVのスイッチを切りたくなるような事件が続いています。子どもは未来そのものなのだから、どうか大人の都合で振り回さないで、苦しめないで、生まれた国が違っても男の子も女の子も障害のある子もない子も「みんないっしょだよ」というメッセージを強く感じました。

絵本版『窓ぎわのトットちゃん』にはいわさきちひろさんの絵が100点以上入っているそうです。『窓ぎわのトットちゃん』はちひろさんが亡くなられてから書かれたお話しなのに、絵が不思議なほどぴったりくるのは、ちひろさんがいろんな子ども、子どもらしい子どもを沢山沢山描いていたからだそうです。
私は動きのある身体の表情が好きです。とりわけ膝小僧と手が!

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