末廣亭6月下席

きのうはつれあいと一緒に新宿末廣亭に行きました。
主任は柳家小三治師匠。
昼席が終わる少し前に入って無事に椅子席を確保・・・と思いきや、前の席のおばさんは仲入りの時は帽子を取っているくせに、公演中は帽子をかぶったまま。しかも身動きしっぱなし、となりの旦那様ともども扇子を出したり、飲み物を出したりガサガサゴソゴソ・・・なんとも落ち着きのない方々でした。こればっかりは運なので仕方ないです。帽子の隙間から高座をのぞき見られたので良しとしましょう。。。。(>_<)
つれあいも私も柳家はん治師匠が大好き。昨日は90歳のやくざの親分タカハシが主人公の『背なで老いてる唐獅子牡丹』が聴けました。特に好きな演目だったので、ふたりでニマニマ。
トリの小三治師匠は『粗忽長屋』。立川談志師匠が亡くなられて間もない時期、2011年の暮れに前進座劇場で聴いて以来です。前進座の落語会についてはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/fumfum235/20111204
マメで粗忽はADHD(注意欠陥・多動性障害)のジャイアン型、不精で粗忽はのび太型だなぁと今回も思いました。認知の枠をゆすぶられるようなシュールな世界にまんまとお客をさらっていく至芸。堪能しました。
帰宅後、朝日新聞夕刊の大竹しのぶ《まあいいか》にこんな文章をみつけました。
 チェーホフの生涯を描いた井上ひさしさんの作品「ロマンス」の中にこんな台詞があった。
 「ひとはあらかじめその内側に、苦しみを備えて生まれ落ちる。苦しみはそのへんにゴロゴロと転がっている」「笑いは違います。笑いは、ひとが自分の手でつくり出して、たがいに分け合い、持ち合うしかありません。もともとないものをつくるんですから、たいへんです」

落語も人情噺より滑稽噺の方がずっと難しいと思うのです。

              *

終演後「こがね屋」という居酒屋さんで晩ご飯を食べました。
つき出しはしらす干しと大根おろし。小豆島の薄口しょうゆが美味しかったです。

まぐろのブツ。ゴマ油とネギとゴマのトッピングが韓国風で美味。これは真似してみたいな。

いわしの焼き魚

サラダにもしらす干しが大量にトッピングされています。

焼き魚の串
色々食べられるのがうれしい!

鶏胸肉の香味たたき風
わさびとゆず胡椒が薬味に添えられていました。

私は北海道の日本酒『千歳鶴』をいただきました。