星を賣る店 世田谷文学館


今日は世田谷文学館に行きました。
蘆花公園駅から徒歩5分。とても良い所です。絵本が読めるロビーとミュージアムショップと図書室とお手洗いはタダで利用できるし・・・。近所だったら絶対入り浸ると思います。
企画展の《クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会 星を賣る店》楽しかったです。標本箱を連想させる定型の箱や額の中に不思議な物体がちんまりおさまっている姿は稲垣足穂宮澤賢治を彷彿とさせました。博物学少年っぽさ?
レトロな街並みはつげ義春ワールドに迷い込んだみたいな感じ。
装丁の仕事は見事の一言!特にちくまプライマリー新書の仕事が気に入りました。書店でも図書館でも書棚では背表紙しか見えないのが残念。沢山並んだ表紙をみて、文房具屋さんで千代紙の引き出しをみてわくわくした少女時代を思い出しました。
常設展は旅をテーマにして、世田谷区ゆかりの作家たちの直筆原稿などを展示してありました。林芙美子森茉莉小堀杏奴井上靖遠藤周作北杜夫沢木耕太郎・・・錚々たる顔ぶれです。そんな中、一番人気だったのが植草甚一さんのニューヨーク滞在中の写真と手紙で構成されたコーナー。ニューヨークの書店で買い付けた本がホテルの部屋に山積みになっている迫力。いったいどうやって日本に持ち帰るの?と心配になるような量です。アクセサリーのお店で若い店員と楽しげに話し込んでいる写真のかわいらしさ。ポップで粋で好きな事に迷わず邁進するかわいいおじいちゃんの姿を見て、若いお嬢さんが「この人の本読んでみたい!」とつぶやいていました。

お昼は荻窪でタイ料理を食べました。ボリュームたっぷり!これで950円。