柳家権太楼独演会


今日はつれあいと柳家権太楼独演会@三鷹星のホールに行きました。
柳家権太楼師匠は昨年紫綬褒章を受章されています。
まくらはミヤネ屋で見た佐村河内氏の記者会見の話題。髪を切って、サングラスを外したら、全然オーラがなかったこと。普通は耳が聴こえるようになったら、「良かったですね。」と言葉をかけるところなのに、記者の人たちは誰ひとり言ってなかったという話。「普通、動かなかった手がリハビリで動くようになったら、おめでとう!良かったね!って言うでしょう?」落語家ならではの視点ですね。
その後、入った噺が「一人酒盛り」私は初めて聴く噺でした。
いつも熊に振り回されて割りを喰っている留。今日もおかみさんが止めるのも聞かず、急ぎの仕事をうっちゃって、誘われたからと熊の家へ。
「伏見の良い酒が手に入ったから、酒の良しあしがわかる留と一緒に飲みたかったが、急ぎの仕事があるんならしようがない」と熊。
珍しい酒が飲めるなら、と身を乗り出す留に熊はお燗番をさせたり、ぬか漬けのつまみを作らせたり・・・その間、留には全然勧めずにひとりでガブ飲み。結局銘酒は留の口には一滴も入らず仕舞い。怒りに顔を真っ赤にして飛び出した留とすれ違った自分のおかみさんに、熊曰く「まったく留は酒癖が悪い」
呆れる程の自己中男・熊と優柔不断ゆえに振り回される・留、なんだかゴーストライターの新垣氏を名誉棄損で訴えると息巻く佐村川内氏とかぶってしまいました。それであのマクラだったのね・・・と納得。


         番組
やかん        柳家 緑太
浮世床        柳家 さん光
一人酒盛       柳家 権太楼
        仲入り
江戸太神楽      鏡味 仙三
茶金         柳家 権太楼

柳家さん光さんは昨年の秋に二つ目に昇進して、《柳家おじさん》から権太楼師匠の二つ目時代の名前《柳家さん光》になりました。前座名は入門が遅く、頭頂部が少し淋しいことからついた名前なのかなぁ?前座時代から出てくるだけで何だか面白い!選ぶ噺も独特!と期待していたので、活躍がうれしいです。
《茶金》は《はてなの茶碗》ともいわれる演目です。
あらすじはこちら 
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/08/post_6588.html
落語を堪能して、大満足して三鷹駅に向かう途中、餃子専門店『ハルピン』の店先に紹興酒の壷がご自由にお持ち帰りくださいの札をつけて置かれているのを発見。
茶金は茶碗で味をしめた油屋が今度は水甕を持ちこむのがオチ。これは運命でしょう!ってことで、つれあいと二人で電車とバスを利用して持ちかえりました(笑)

三鷹では日陰にまだ雪が残っていました。びっくり!

これは『たかね』の店先です。

甕を持っていたので、美味しい日本茶はがまんして、道明寺といちご大福とみたらし団子をお土産に購入しました。