ぐりとぐら

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)

昨日、子どもたちと一緒に児童館に遊びに行って、帰りに《ぐりとぐら展》のチラシをいただいてきました。

今朝1歳児クラスの男の子と女の子が良く似たデザインのトレーナーを着てきました。二人で目と目を見交わしてニコニコしています。男の子は青と白、女の子はピンクと白のボーダーで縞の幅がほぼ同じ。「ぐりとぐらみたい!」と昨日もらってきたチラシを一緒に見ることとなりました。
結局チラシでは飽き足らず、『ぐりとぐら』を読むことになったのですが、一番真剣に見ていたのは2歳児の男の子。「もう1回。」「もう1回。」とリクエストされ、連続3回読むことになりました。3回目の途中で登園してきた別の子どもの保護者と言葉を交わさなければならなかったため、中断したのですが、戻ると、「早く続き読んで。」と催促されました。ちょっととぼけて、「あれ〜?どこまで読んだっけ?」と聞いてみたら、正しく読みかけのページを開いてくれました。お見それしました。試すようなことをしてゴメンナサイ。  m(__)m
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ぐりとぐら』を子どもと読む時、意識して、ページと文章をずらして読んでいる場所があります。その話をフリーの絵本編集者の方に話したところ、とても面白がって下さったので、ここにも書いてみます。

それは一番の山場のお鍋のふたをとるページの1行目「さあ、できたころだぞ」です。
私は前のページのぐりとぐらと動物たちがかすてらが焼きあがるのを待っているシーンの文章、
 「かすてらを つくっているんでしょう!とっても いい においがするもの」と、もりじゅうの どうぶつが、はなを うごかしながら、あつまってきました。
 そうとも、かすてらづくりの ぐりと ぐら
 けちじゃないよ ぐりと ぐら
 ごちそうするから まっていて
を読んでから、ちょっと間をとって、
 「さあ、できたころだぞ」まで読んでしまいます。
その後ページをめくって、
 ぐらが おなべの ふたを とると、
 まあ!きいろい かすてらが、ふんわりと かおを だしました。
「やあ、おいしそう!」
 みんなは めを まるくして、
 かんしんしました。
と読みます。
その方が黄色く美味しそうに焼けたかすてらを見てうれしくなる気持ちとうまくシンクロすると思うのですが、いかがでしょう?手元に『ぐりとぐら』がある方は確かめていただけるとうれしいです。

私は食いしん坊な子どもだったので、ぐりとぐらのかすてらとちびくろさんぼのホットケーキが大のあこがれでした。