これでいいのだ



11月12日(火)は臨床育児・保育研究会の例会でした。会場が今月から、新渡戸文化短期大学のキャンパスになりました。レトロで趣のある校舎。平均身長が今より数cm低かった頃に建てたのでしょうか?ドアのノブの位置が低かったです。時計だけでなく、教卓もかなりの年代物に見えました。大切に使われてきた物が現役で活躍している姿を見るのはとても良いものですね。何かで読んだのですが、《愛(agape)》を《大切》と訳していたこともあったそうです。大切には、暖かく優しく触れるイメージがあります。

会を主催する汐見稔幸先生が、「私を育てたのは私。色々な人の影響を受けて今の自分があるけれど、(影響を与えた)その人を選んだのも自分。私の人生の主人公は私。」とおっしゃっていました。
この世に生を受けた瞬間から(胎内からかも?)自分を取り巻く環境から、絶え間なく取捨選択を繰り返して、人間は学習しつづけていること。色々な人と出会い、別れ、時につらい廻り合わせに出会おうとも、人や本や人生から何かを選びとり、自分を深めていくのは結局自分自身であること。うまくいかない時、周りを恨むのではなく、自分の人生を引きうける覚悟がある人は、自己肯定感を持っている人と言えるのかなと思いました。