モローとルオー 聖なるものの継承と変容


今日はパナソニック 汐留ミュージアムで開催中のモローとルオー展に行きました。
ギュスターブ・モローといえば、少女マンガのようなスラリとした女性像と装飾的な画面が有名ですが、今回は美術教師としてのモローにも着目し、彼の愛弟子にして、芸術上の息子ともいえるルオーの作品を並べていました。「弟子の絵を模写する教師ってすごいね。」というつれあいの言葉に才能ある新人が出てくると、ライバル意識をむき出しにしたと言われる手塚治虫を連想しました。生涯現役の人にとっては年齢の上下は関係ないのでしょうね。ちなみにマチスも弟子です。国立美術学校の教師をしていた時期は60歳を過ぎてからの数年にすぎないのに美術史上に輝く巨匠を二人輩出したのは素晴らしいことだと思います。松下村塾や洗濯船、トキワ荘など・・・坩堝のように才能と才能か感化しあって、化学反応のように人材が育っていく場ってあるのですね。モローの指導方針は、弟子たちの個性を尊重し、その才能を自由に伸ばすことだったそうです。(「私は君たちが渡っていくための橋だ」とモローは語っていたという)
親しい友人アレクサンドリーヌ・デュルーという人は恋人だったのかな?自分の家を生前から個人美術館として残せるように改装したり、展示用の什器をデザインして用意したり、人生の始末のつけ方もカッコイイと思いました。ことに、生活エリアから展示エリアへ移動する螺旋階段の美しさには脱帽。階段の裏側がリボンのようでした。
以前はサロメやオルフェイスとスフィンクスのような美しい作品が好きでしたが、今日は晩年に近い時期に制作された「パルクと死の天使」にもっとも魅了されました。

(クリックすると拡大されます)

上の作品への弟子からのオマージュともいえるルオーの「ジャンヌ・ダルク」はこちら。

「国立ギュスターブ・モロー美術館」の4K映像の美しさにはびっくり!パナソニックの映像技術の良い広告になっていました。ハッキリ・クッキリがずんずん進むと女優さんやアナウンサーさんは大変だろうな・・・ってか優秀なメイクさんは引く手あまたでしょうね。
映像の中に出てきた、「ユピテルとセメレ」東洋風極彩色が微妙な感じ・・・と思いましたが、びっくり目のユピテル木村拓哉に似てると思いました(笑)


JR新橋駅のステンドグラス。気笛一声新橋を〜♪


このレトロな雰囲気の建物は《旧新橋停車場 鉄道歴史展示室》です。入場無料だそうですよ。http://www.ejrcf.or.jp/shinbashi/


美術館を出て、宮越屋珈琲店で一休み。地下の禁煙席が満席だったため、無人だった3階に案内してもらえました。本来は2・3階は喫煙席のようですが、貸切状態だったので、禁煙席と同じでした。空気清浄機もフル稼働中。すてきな食器で香り高い珈琲&サクサククッキー。気配りがうれしかったです。


お子さま用ポルシェがあまりにもかわいかったので、パチリ。値段はまったくかわいくないです。
Baby Spyder RSR ¥15,960
Baby 918 Spyder ¥15,960
Baby Carrera ¥17,640
う〜ん。でもやっぱり、このカエルっぽい顔立ちがツボです。買わないけど・・・。

帰りに新宿に寄って、小田急の九州物産展で長崎ちゃんぽんを食べました。美味しかったです。

子どもたちには大分の鶏めしと唐揚げ・鳥天のお弁当を購入。かけ紙のキモかわキャラが面白いでしょ?