舟を編む


猛暑の後で、梅雨のような天気が数日続いたせいか、庭の花海棠に花がついていました。今年の陽気には植物だって調子狂っちゃいますよね。

舟を編む

舟を編む

図書館にリクエストしていた『舟を編む』がようやく来ました。本屋大賞を受賞した頃、申し込みしたと思うのですが、その時点で400人待ちくらいでした。
とても気持ちの良いお仕事小説にして、成長小説。辞書の編纂というのは目のつけどころが鋭い!
私自身がコテコテの文系で、人見知りな性分(?)なので、主人公の馬締光也に思いっきり感情移入して読みました。章ごとに視点人物が変わるのですが、馬締の先輩 チャラ男の西岡の章もかなり好きです。
編纂中の辞書『大渡海』本文用紙の開発エピソードも良かったです。日頃は電子辞書を愛用しているのですが、《ぬめり感》を確認するために、小説を一旦テーブルに置いて、我が書棚の辞書のページに触ってみました。何しろ五感は大切にしたいですからね(笑)