真打昇進披露興行@末廣亭


8月半ば過ぎに種をまいた朝顔が二階のベランダに到達しました。ようやくやってきた秋の冷気にかじかんで花は小さめですが、毎朝楽しませてもらっています。

昨日はつれあいと娘と一緒に新宿末廣亭に行ってきました。末廣亭に入るのは初めて。東京で唯一の木造建築の寄席だそうです。畳敷きの桟敷席と二階席が良い感じでした。黒沢明の映画に出てくる事務員さんのような、紺色の上着姿の女性たち(若くて美人揃い!)が昼夜入替なしのお客さんをみごとに席に案内していきます。
飲食自由ではありますが、鈴本演芸場と違って、アルコール飲料は×。つれあいは最初ガッカリしていましたが、昼夜入替なしで畳敷きの席に座って、アルコールを飲んだら・・・撃沈必須、小間物屋さん開業もありえる?・・・まぁ禁止は仕方ないな・・・とつぶやいていました。
私たちは伊勢丹でお弁当を買って、昼の部の最後の演目(春風亭正朝師匠『七段目』)から聴きました。最初は二階席に案内されましたが、夜の部に変わるところで一階の椅子席を確保できました。椅子は座り心地が良かったです。
今回は大好きなロケット団も登場。またも橋下機長(橋下大阪市長)ネタがウケていました。つれあいは三遊亭圓歌師匠の皇族を前に落語を披露した話に大喜びしていました。周りでも「授業中(山のあな・・あな・・)」で一世を風靡していた歌奴時代のことを懐かしそうに話している60歳前後の人、多数でした。佐藤栄作さんが後援会長だったというのは自慢に値するなと私も納得でした(笑)
お目当ての文菊師匠は『お見立て』。http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2006/03/post_afa8.html田舎者のお大尽杢兵衛さん、身勝手な花魁喜瀬川、間でウロウロジタバタする気の毒な若い衆が織りなすスラップスティック。映画『幕末太陽傳』でもモチーフに使われています。情緒的でないドライな笑いの廓話、好きです。大入りの客席が気持ちよく笑っていました。16時に入って21時が終演。寄席デビューの娘は体力・気力のペース配分を間違えて、よりにもよって文菊師匠の『お見立て』で起こす気力もなくなるような熟睡ぶり。もったいなかったね〜。
さあ、次は浅草演芸ホール