兄弟対決?


古今亭菊之丞独演会(28日)・古今亭菊六独演会(29日)に二日連続で行ってきました。GW前半は行楽日和の晴天でしたが、相変わらずインドアな私です。
ザ・菊之丞は文京シビックホール小ホールでした。
  柳家 まめ緑  寿限無
  金原亭 馬冶  強情灸
  古今亭 菊之丞 子別れ 上
  柳家 小せん  あくび指南
  古今亭 菊之丞 子別れ 下
子別れ上と下の間に挟まれる形になった小せん師匠の「ビミョウなポジションですよね〜」とぼやきつつの『あくび指南』が楽しかったです。私はこのテのバカバカしいことを大真面目にやっている人が出てくる噺が大好きです。
子別れはいつ聴いても、上と下のクマさんのキャラと噺の色合いが違いすぎるのが不思議な感じ。上ではがんもどきの煮汁が下帯に染みて〜というシーンが妙に頭に残るのは食いしん坊だからかな?下は本当に良く整った噺だなぁと思います。あざとさスレスレとも言えるかな?情景が目に見えるようです。
菊六さんは1年数か月ぶり(震災・原発事故後初めて)のパレット寄席。家族そろって出かけました。
9月に真打になったら、古今亭文菊を名乗るそうです。私は“文子”なので、ちょっとうれしいです。
  柳家 緑太  たらちね
  古今亭 菊六 やかんなめ 
  古今亭 菊六 天災
『やかんなめ』はなんともシュールな噺。大店のおかみさんの持病の癪の“あいぐすり”(特効薬)は銅のやかんをなめること。野原の真ん中で癪に苦しむおかみさんのために、おつきの女中さんが、通りがかりの見事な(銅のやかんそっくり!)はげ頭の武士に「頭をなめさせてください」と頼みに行きます。武士は怒って「手打ちにしてくれる」とまで言いながらも、女中さんの必死さに心を打たれて、なめさせてあげるのですが・・・。武士の下人の笑いっぷりがまた楽しい。いかにも仲の良さそうな主従です。それにしても、髷を結えない禿って、現代よりずっとずっと屈辱的だったのかな?時代劇でも、お坊さん以外にはつるっぱげの人って見ないかも?
パレット寄席の帰りは「すしざんまい」本店でお寿司にしました。5時過ぎに入店しましたが、すでに満席。お店を出た時には行列ができていました。
写真は我が家の木香バラ。今年は沢山花がつきました。