まめ蔵寄席


1月10日(火)は古今亭菊六さんの《まめ蔵寄席》でした。まめ蔵は吉祥寺の有名カレー店。菊六さんの今秋真打ち昇進が決まってから、はじめての《まめ蔵寄席》です。客席はお祝いムードで最初からホカホカ温まっていました。私にとっては2012年最初の落語会。いやが上にも期待は高まります。
この日はご近所の小3〜中2の女子2名・男子2名が子どもだけで来ていました。
にもかかわらず・・・(笑) 演目は『紙入れ』と『夢金』 
『紙入れ』は商家のしたたかなおかみさんが出入りの若者と間男しているのが旦那にバレそうになるという噺ですが、その子たち結構内容を理解していたみたいでした。なかなかの落語通だったようです。
『紙入れ』も『夢金』も聴いているのにまるでドラマを見ているように様子が目にうかびました。途中までフィルムノアール風の『夢金』では、夜の大川(隅田川)に雪が降って、暗い水面で溶けていく様や、吹く風の冷たさが体感できるくらいでした。力のある噺家さんの落語だと聴いて、自分で中身を思い描く分、ドラマ以上に作品世界に没入することができます。自分のコンディションにかなり左右される娯楽とも言えるかもしれません。
落語の後は恒例のお酒とカレーの宴。美味しい地酒がふんだんにふるまわれるので、下戸のくせに調子に乗って飲み過ぎてしまいました(>_<)

「生落語は初体験です。」という素敵なカップルとお話しさせてもらっていたら、菊六さんが挨拶に来てくれました。菊六さんは学習院大学出身ですが、落語研究会には入っていなかったそうです。「パレットクラブ寄席もまたできるとうれしいのですが・・・。」と言っていました。真打ち昇進前にパレットクラブでも菊六さんにお会いしたいです。会場が築地にあるので、家族で行って、帰りにお寿司屋さんに寄るのも楽しみなのです。パレットクラブ寄席には私は計4回行っていました。
http://d.hatena.ne.jp/fumfum235/20090522/1243006448
http://d.hatena.ne.jp/fumfum235/20090711/1247315197
http://d.hatena.ne.jp/fumfum235/20100628/1277704612
http://d.hatena.ne.jp/fumfum235/20110122/1295709401

これはまめ蔵の店内に飾ってあったオブジェです。一番上の写真で花束を持っているのが菊六さん、隣で真打ち昇進ラベルのお酒を持っているのが、《まめ蔵》店主の南椌椌さん。絵やテラコッタの製作もされています。