大槌町に行きました その1


東京都社会福祉協議会保育士会の保育ボランティア派遣事業に参加させていただき、、10月5日(水)から10月7日(金)の三日間、岩手県大槌町の大槌保育園に行ってきました。写真は津波で天井近くまで浸水してしまった本園舎です。現在は別の場所の仮設園舎で保育を再開しています。大槌保育園についてはこちらをクリックしてみて下さい。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110403_8
http://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_0530.htm
http://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/2011_0601.htm


保育補助のボランティアを引き受けてはみたものの、最初のうちは私でも何かお役に立てるのだろうか?かえって保育の邪魔になってしまうのではないだろうか?と不安でいっぱいでした。でも、大槌に行くためには新幹線を新花巻で降りることを知った時、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩句がふと頭に浮かびました。私が小6の時の担任は体罰はするし、えこひいきもするちょっと困った先生でしたが、黒板の上に「雨ニモマケズ」を筆写した紙を貼って、毎朝音読させていたので、この詩だけは今でもほとんどそらんじることができます。
子どもの時から、一番心魅かれたのは、
 ミンナニ デクノボートヨバレ
 ホメラレモセズ
 クニモサレズ
 サウイフモノニ ワタシハナリタイ
 という部分でした。
そうか〜この不安は、評価されたい、褒められたいという自分の欲から来ているのかも・・・そう思ったら気持ちが落ち着いて、こういう機会をいただいたことへの喜びが心に広がりました。
上の写真は釜石線新花巻駅ホームから見えた案山子です。

こちらは遠野駅の河童くん。
新花巻から釜石線快速列車に乗り、約1時間半で鉄の町 釜石に到着しました。

ここからはタクシーで約30分。仮設園舎はナビに登録されていないので、運転手さんが園に直接連絡して場所を教えてもらって、出発しました。
駅からゆるい坂を下っていく、メインストリートは取り壊しOKの赤い旗や取り壊す時は立ち合いますの黄色い旗のついた店舗が連なっていました。「ここで店舗を再開出来るのかどうかが決まっていないことが、何よりもつらいそうです。」とタクシーの運転手さんが教えてくれました。車窓に続く被災地の光景には言葉を失いました。