色っぽい果物

『頭山』と一緒に『Fig(いちじく)』というアニメーションも上映していました。果物って、もともとエロチックな存在だけど、いちじくの形って子宮そのものだわ〜としみじみ思いました。手元の電子辞書ではFig:イチジク(の実)《豊饒・生命の象徴》だそうです。いちじくの形の電球に白い液体が満たされ、あふれてくるシーンがあったのですが、白黒画像なのに液体が羊水か母乳に見えて生暖かい温度まで感じました。
ケン・ラッセルの映画(『恋する女たち』だと思うのだけど・・・)に、有閑階級の優男がいちじくを蘊蓄を傾けながらエロチックに食べるシーンがあったなぁと思いだしました。『ツィゴイネルワイゼン』(鈴木清順)では大楠道代が「果物は腐る寸前が一番美味しいと思うようになったわ・・」というようなことを言いながら水蜜桃にむしゃぶりつくシーンが印象的。あれ?大谷直子の方だったかな?記憶だけで書いているので間違っていたら、ごめんなさい。今気がついたのですが、『恋する女たち』と『ツィゴイネルワイゼン』には2組のカップルの機微を描くという共通点がありました。(正確には大谷直子は2役だったけど・・・)
この頃映像を見ると、以前に見た映画の印象的なシーンを次々思いだして、倍楽しめます。これって年の功?
私は中1まで茨城県日立市に住んでいて、日立製作所の社宅敷地内を遊び場にしていました。いちじくの木が何本もあったので、盗み食いして、口の周りを赤くした日々が懐かしいです。