カーテン屋さんのおはなし

今日はオーダーカーテン屋さんが、前回持ってくるのを忘れてしまった浴室用ブラインドを取り付けにきてくれました。ついでに、私たちは気づきもしなかったのに、本人的に長さが気に入らなかったレースのカーテンを自主的に作りなおして、交換していきました。
このカーテン屋さんはとても良い仕事をしてくれました。世間的にはオーダーカーテンでも無地の無難な感じのカーテンが売れ筋なのだそうですが、こちらの会社はあえてハッとするような柄ものを提案するそうです。
我が家も部屋ごとに、全部別の色と柄のカーテンをつけました。カーテンを開け閉めするたびに、その選択に大満足しています。

作業が終わって、一緒にお茶を飲んでいる時に上司である社長のたとえ話を教えてくれました。
社長はアパレル業界出身なのだそう。社長いわく。
「新築の家のカーテンを安物の既製品で済ませるのは、10万円のスーツを買ったのに100均のネクタイをしめるようなもの。そんなことをするより、スーツは8万円のでがまんして、カーテンに2万円かける方が良い。」
なかなか説得力がありました。

引っ越しの時、掃き出し窓から、部屋の入り口に向けて段ボールを積み上げて行って、箱で埋まってしまったため、その部屋にはカーテンをつけられず、カーテンとカーテンレールを置いて帰った家の話や、お年寄り夫婦の家の段ボールがいつまでたっても片付かなくて施工できない話、新築の豪邸なのに広い書斎が足の踏み場もない汚部屋になっていた話など大変だった仕事のエピソードも面白かったです。
私は片づけが苦手な方なので、《片づけられない症候群》系の話は、ささやかな優越感に浸れるのでついつい身を乗り出して聞いてしまうのです。

『インテリア』はウッディ・アレン監督のシリアスな映画。
お母さんがインテリアデザイナー。すばらしくセンスの良い整頓された家の内情は愛のない寒々しいものだった・・・というような話だったような・・・。大学生の頃見た作品です。

家も人もちょっとスキがあるくらいがよろしいようで(笑)