タルのはなし

タルは我が家で飼っていたオス猫の名前です。

29歳の長男が5歳の時、蚕糸の森公園で行われた里親探しイベントでもらってきました。
白の多い、白黒ブチ。去勢したせいか、のんびりした性格。お風呂場の窓から自由に出入りしていましたが、テリトリーは狭かったようです。若い時には時々ケンカして怪我して帰ることもありましたが、歳とってからは大人しいものでした。

今日家族で晩ご飯を食べている時、長女の布団カバーの話題になりました。アトピー性皮膚炎があるので、娘だけは布団と布団カバーはミクロガードを使っています。なかなかの高級品です。
[rakuten:futon:10009264:detail]
「タルが掛け布団の上にウンチしたよね〜。」
「(猫の毛はアレルゲンなので・・・)私の部屋には入っちゃダメって知ってたのにね。」
「まわりに人がいると、ドアが空いてても入らなかったんだよね〜。」
「いない時に入っていやがらせしたんだよね。頭 いいよね。」

水とカリカリの猫エサを多めに置いて、お風呂場の窓を開けておけば大丈夫だったので、2泊までの家族旅行では時々タルにひとりで留守番をさせていました。ところが、帰ってくると何やら異臭が・・・。タルは置いていかれた怒りでわざとしてはいけない場所にウンチをしていたのです。

一番多かったのはキッチンの調理台の上。これは私へのいやがらせ。
長女へのいやがらせは前述の高級布団カバーの上。掛け布団とカバーを必死で洗濯したら、臭いまでスッキリしたので、使い続けましたよ。
長男の受けた被害は床に放置していたポール・スミスのショルダーバッグの上。この時は高齢だったし、旅行の後ではないので、床の上にするのは悪いと思って、わざわざ長男のお気に入りのカバンの上にしたような気がします。
ポール・スミスのカバンはつれあいが使っていたものを長男がお下がりで使っていました。洗ってもウンチ臭さが取れないし、同じデザインのものがあると思って処分してしまったのですが、モデルチェンジしてしまったため同じ物は手に入らず、心底がっかりしました。
艶消し銀色の太いファスナーと紫色の裏地がいい感じの黒いナイロン製バッグでした。ファスナーの引き手がしずく型だったのもよかったな。

タルはそんなしょうもない悪さをするところもかわいかったです。太っちょで見るからにのほほんとした外観に相反して、案外観察力と直観力がすぐれていたのかな?タルは16歳の天寿をまっとうしました。

ちなみにタルはプロフィールに使っている浮世絵の猫にそっくりでした。