おやすみ神たち


「未来ちゃん」の写真家 川島小鳥さんが谷川俊太郎さんとコラボした写真集を出版し、写真展を開催しているという情報を得て、昨日両国に行ってきました。
会場は《ギャラリーMOMO》。親近感を感じる名前です。

展示の仕方はとても工夫していました。奥に小部屋を作り、床にも写真と詩を展示して、上に作品保護のためのプチプチを敷き詰め、《土足でどうぞ》のコーナーもありました。小部屋正面のモニターでは作品のスライドショー。
写真が台湾で撮影されたものであるせいもあり、《土足でどうぞ》に《アジア的寛容》を感じてホッとしました。
障子紙にゆっくりと谷川さんの詩が立ち現われてくるという展示もありました。(台にプロジェクターが隠れていて投影していたようです)

じっくり作品を鑑賞してから、「おやすみ神たち」をお土産に購入して帰りました。
「未来ちゃん」も「おやすみ神たち」もナナロク社が出版していますが、装丁が極めて独創的!
「未来ちゃん」はカバーを剥がすと背表紙がこんなことになってます。カバーの写真と表紙の写真は全然別のものです。

なので、「おやすみ神たち」のカバーもわくわくしながら、剥がしてみました。

グレーの厚紙の表紙に谷川俊太郎さんの詩《ひととき》が銀で箔押してありました。
そして・・・カバーを広げるとこんなことに・・・。

こんな大きなカバーは私的には前代未聞です(笑)包装紙になりそうです。
写真集本文の紙は何種類かを使い分けていました。私は紙の質感フェチなので、その意図を読み取ろうと面白がってます。まだつかめてないけど・・・。

作品は元より、モノとしての本に対しての並々ならぬ愛情が感じられ、うれしくなりました。

つれあいはギャラリーの筋向いの音楽スタジオに2回ほど来たことがあるそうです。「近いんじゃないかな?と思ったけど、こんな近いとは・・・」と驚いていました。