べっぴん三の語り


8日は国分寺本多公民館ホールで「第八回 お国ことばで語る べっぴん三の語り」を聴いてきました。宮川ひろさん、藤巻愛子さん、赤羽目喜美子さんのお三方がそれぞれ上州弁、甲州弁、花巻弁で日本の昔話を語ってくれました。宮川ひろさんが90歳の坂を越えて、語るのがしんどくなってきたので第八回が最後だそうです。残念!
記念すべき会の実行委員長が誘ってくれた友人だったことを当日の挨拶で初めて知りました。かっこいい運営と挨拶でした。ありがとうFさん。

尾瀬をイメージした水芭蕉と白樺がモチーフの舞台美術。奥の大きな幕は旅館の古シーツを縫い合わせたものに、何種類かの水芭蕉の型を置いて、スプレーで描いた絵だそうです。手前に垂れ下がっている細長い方はウールの白い反物に同様の技法で描いたもの。群馬出身の宮川ひろさんへの感謝の思いが詰まった美術だと思いました。
赤羽目さんが語った『二百人の盗賊』は盗んだ財宝の分け前を奪い合って、全員盗賊の上の村と下の村の双方が殺しあい、全滅するという話でした。殺しの方法まで描写されています。そんな民話があるんだ〜とびっくりしました。外国の話の翻案のようにも感じましたが・・・。
思い出すしたのは、ワンダ・ガアグの『100まんびきのねこ』。物陰でふるえていた子猫を除く100万匹の猫たちが飼い猫の座をめぐって殺しあう話なのですが、こちらは殺しあう過程は完全にスルーしています。でも、スルーしているからこその、底知れない怖さがあり、大人にとっては強く印象に残る絵本です。原因になった飼い猫を探しに来たおじいさんにまったく悪意がないことも怖いです。絵本としてはふるえていた子猫が飼われることになりめでたしめでたし。でも、ホロコーストを連想する人も多いみたい。

100まんびきのねこ (世界傑作絵本シリーズ)

100まんびきのねこ (世界傑作絵本シリーズ)

日曜日の午後におはなしを10も聴き、駅ビルで美味しいランチ(4時に滑りこんで・・・)を食べ、沢山おしゃべりをし、しあわせ〜な気持ちになりました。

レストラン街の真ん中に大きな天窓があり、本物のグリーンが沢山茂っていました。手入れは大変でしょうが、本物の緑はやっぱり良いです。