誰かのための物語

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)

不思議の国のアリス (岩波少年文庫 (047))

不思議の国のアリス (岩波少年文庫 (047))

放課後の時間割 (偕成社文庫)

放課後の時間割 (偕成社文庫)

ピーター・ラビットの物語は作者であるビアトリクス・ポターが親戚の子どもへのお見舞いのために作った手製本が始まりだったと聞いたことがあります。
不思議の国のアリス」は大学で数学を教えていたルイス・キャロス(本名はチャールズ・ドジソン)が同僚の娘たちと川遊びをしている時に語って聞かせた話が元になっているそうです。
「放課後の時間割」は小学校の図工教師の岡田淳が昼休みの学校放送で週一回DJを勤めた時に、実際の校舎や教室や校庭などにちなんで語ったお話が元になっているとか。
特定の誰かに向けたお話から生まれた名作には、みんな親密な雰囲気が漂っていますね。語り手の息遣いと聴き手の吐息が聴こえるみたいな感じ。