貴婦人と一角獣展


昨日、国立新美術館で『貴婦人と一角獣展』を見てきました。
今日(7/15)が最終日だったので、混雑するかなぁと思いましたが、入場制限はありませんでした。幸い招待券をいただいていたので、チケット購入のため炎天下に並ぶこともなく、入場できました。
フランスの国宝である6枚のタペストリーは大きな空間にゆったりと展示されていたので、とても見やすかったです。私は《味覚》が一番気に入りました。《味覚》の貴婦人はボッティチェリ風、《視覚》の貴婦人は東欧のイコンのようでした。連作なのに表現にかなり幅があって比較すると面白かったです。千花模様(ミル・フルール)とウサギや羊や犬などの動物たちも、仔細に見るとタべストリーごとに微妙に上手・下手が見られました。原画の差?それとも職人さんのセンスの差?予算の差?
つれあいと一緒に行ったのですが、彼も暑さのせいではなく、酩酊感があったと言っていました。私もこの空間で大音量でノンビブラートの女声合唱による聖歌をガンガンに聴いたら、絶対トリップできる!と思いました。
ビデオ映像にリルケの『マルテの手記』が引用されていました。タペストリーの中って本当に天国的。そして、なにかの拍子に入っていけそうな夢想を誘います。
写真はお土産に購入したゴンチャロフのチョコレート。缶をペンケースにするつもりです。