柳家喬太郎勉強会@星のホール


つれあいと私は昼の回に行ったのですが、サプライズがありました。
喬太郎師匠は前座をつとめてもらうつもりだった柳家さん坊さんに依頼するのを忘れていたそうです。前日に「明日よろしく!」とメールを入れたら、あせりまくっている声で留守電に「頼まれてないです〜。」という録音が入っていたとか。なので、喬太郎師匠は羽織を脱いだ姿でみずから前座をつとめてくれました。驚きと喜びの拍手で会場がどよめくと、夜の会でも反応が見たいから、つぶやいたりしないように・・・と口止め(笑)
前座としての一席目は「たらちね」。途中をはしょったり、切ったりしないフルバージョンだったので、長さは20分くらいでした。先日は寄席で一之輔師匠の「子ほめ」を聴き、昨日は喬太郎師匠の「たらちね」が聴けて、大満足でした。
「今朝(こんちょう)は土風(どふう)激しうして、小砂眼入(しょうしゃがんにゅう)し歩行(ほこう)なりがたし・・・」というセリフがあるので、「黄砂とPM2.5激しうして、鼻ムズムズ、目シパシパ・・・」の春にぴったりの噺だなぁと思いました。前座として、座布団をひっくり返し、めくりを出して、退場。
次に登場した、この秋真打昇進を控えた、柳家喬四郎さんがめくりの位置をビミョウに直していたのが可笑しかったです。

梅津忠兵衛は小泉八雲の「怪談」にある話だそうです。怪力無双の武士が新生児を抱っこしているとどんどん重くなって・・・という話型はケルトの妖精譚に近いものがあるな〜と思いました。
喬太郎師匠がマクラで、縞柄の着物から古今亭志ん朝師匠の話題になり、「喬四郎さんが今日(3/9)は志ん朝師匠の誕生日と言っていた。命日は覚えていても、誕生日を覚えているのは珍しい。」と褒めていたのですが、終演後のロビーにこんなお詫びが貼ってありました。

志ん朝師匠の誕生日は3月10日でした。ゴメンなさい。 ぬかに釘 喬四郎》
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終演後、日本茶喫茶たかね に入って、ひとやすみ。私はたいやきと日本茶のセット。お茶は産地別に何種類もあり、それぞれを最適な温度のお湯で淹れてくれています。私が選んだ上宮茶はぬるめが最適だそうです。旨みと甘味にびっくりしました。急須とお湯の入ったポットが一緒に出てくるので、何回もおかわりできました。テーブルや椅子は100年〜150年前のイギリスの家具を使っているそうです。照明もステキでしたが、撮影はご遠慮くださいだったので、写真はなしです。m(__)m
http://www.kanmidokoro-takane.com/index.htmlたかねのHPを見てね!

ずっとつれあいに誕生プレゼントをしていないことが気になっていたので、このお店でストールを衝動買いして、渡しました。ヨーガンレールから仕入れているそうです。綿100%のインド製。「夏場は首に巻いておくと、タオル代わりにして、思い立ったら即、銭湯に入れますよ〜。」ですって。てぬぐいと同じですね。
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つれあいはバンドの営業で新宿へ、私は国分寺へ移動。
Sさんに誘っていただいたので、カフェスローで汐見稔幸さんと森まゆみさんの対談を聞きました。ドリンクつきで1500円。私はオーガニックの赤ワインをいただきました。Sさんは銀河高原ビールとワンプレートご飯。パンを味見してみる?と渡してもらったら、私はいきなり手をのばして、プレートに載っていたシチューにパンを浸して食べちゃった!わ〜ん。恥ずかしい。あんたは小学生か!これに懲りずにおつきあいしてね。Sさん。
森まゆみさんの宮大工になったお子さんの、「本を読みすぎると、手が離れていく感じがする」というような言葉がすごく心に残りました。本を読むことは大切だけど、本ばっかり読んでいると(頭が優位になりすぎると)見失うものってある気がします。実用書や専門書ばかり読んでいると、時には無意識の領域にまでソナーを落とすような文学に触れないと、自分がカサカサになってしまう気もします。本とのつきあい方は千差万別、一筋縄ではいかないものがありますね。
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カフェスローの後、国分寺駅北口のその名も《北口カフェ》に寄りました。
アンティークの建具を使った(?)扉がとてもすてきでした。

私はベリーのパンケーキセットを食べました。

23時の閉店までいたので、帰りは国分寺⇒小平⇒西武新宿行き上り終電でした。充実した一日でした\(^o^)/