海街diary3 陽のあたる坂道

海街diary: 陽のあたる坂道 (3) (フラワーコミックス)

海街diary: 陽のあたる坂道 (3) (フラワーコミックス)

リアル 1 (Young jump comics)

リアル 1 (Young jump comics)

10日(水)は仕事が休みだったので、レディースデーを活用しようと、またも新宿ピカデリーに行ってきました。今回は「Dr.パルナサスの鏡」。「インビクタス」の席があまりに悲惨だったので、早々にネット予約し、車椅子席のすぐ後ろの正面の席をゲットしました。しか〜し、張り切って行ったわりには微妙な映画だったかも・・・。映画が終わって通路を歩く女の子二人組が「意味わかんない。でも、きっとみんなも意味わかんないよね・・・。」と言いあっていました。同感。意味わかんない系の映画が好きな私ですが、「意味わかんなくても良いから、幻想の質でうっとりさせてよ!」と注文をつけたかったです。ティム・バートンみたいな確信犯的な悪趣味なら、それはそれで許せるので、この映画は全体に中途半端さが目立ったと思いました。パルナサス博士が身につけていた、シルクロード風のショール&帽子と鬼の柄のドテラ風ガウン(アンティーク着物?)が素敵で、衣装を見るのは楽しかったです。娘役の女優さんの小悪魔顔も良かったな。この映画にも牛の死骸が流れてくる川の映像がありました。これって何かの暗喩なのでしょうか?
映画館に入る前に、紀伊國屋書店吉田秋生の「海街diary3 陽のあたる坂道」を購入しました。私の新刊発売日を心待ちにしているマンガ単行本ベスト3は山岸凉子舞姫 テレプシコーラ」、井上雄彦「リアル」そして吉田秋生海街diary」です。三作品とも、喪失を受け入れて、その先に歩んでいく話という共通点があります。心理描写と人物造形が素晴らしく、それぞれ画力も申し分なし。しみじみ・・・日本にマンガという文化があって良かったな。
 海街diary3で心に残ったモノローグは 「嫌い」は「好き」よりずっとはやく伝わってしまうのかもしれない でした。ドキッ。