ラ・カーニャ いいうたいろいろ夏


昨日はつれあいと下北沢で沢知恵さんのライブを聴いてきました。
上の写真は会場の手前で見た、エンゼルトランペット(別名:木立ち朝鮮朝顔)大きい!早速カメラを取りだしたら、なんと充電のために電池パックを取り出したままで使用不可。仕方なくガラ携のカメラ機能で撮影しました。トホホ・・・。クリックすると拡大します。

沢知恵さんは、写真のエンゼルトランペットのような白いロングドレスで登場。キラリと光るイアリングがステキでした。
会場の「ラ・カーニャ」はスペイン語さとうきびの意味。
ライブの終盤に歌った『さとうきび畑』からは「もう二度と戦争をしてはいけない。戦争に巻き込まれたくない。」という強い思いが伝わってきました。続いて、沢さん作詞作曲の『われ問う』、谷川俊太郎作詞、三善晃作曲の『私が歌う理由』、谷川俊太郎作詞 武満徹作曲の『死んだ男の残したものは』絶唱でした。一転して、リリカルに「小さな空」をピアノのみのインストで。
「しゃべりたくなくなっちゃた」とご本人がおっしゃっていましたが、はい。MCが不要なくらい、歌とピアノに込められた思いはダイレクトの伝わってきました。

世田谷文学館のライブ2日目(私は抽選に外れたので参加できませんでした)に初演した「六月」も披露してくれました。特に三連目にドキン!としました。

六月    
                 茨木 のり子         

どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終わりには一杯の黒ビール
鍬を立てかけ 籠をおき
男も女も大きなジョッキをかたむける


どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮れは
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる


どこかに美しい人と人の力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる


                *

終演後、ご一緒したにあ♪さんご夫妻とラ・カーニャと同じビルの一階にある 焼き鳥屋さへ移動。すぐに店主が出てきて、「沢さんのライブのお客さん?」とフレンドリーにおすすめを。焼き鳥セットや鮪のカマ焼き。今が一番肥っているという三陸産の牡蠣も軽く炙って。私は日本酒(栗駒山)と焼酎(黒霧島)でしたが、やっぱり最初は黒ビールを飲めばよかったかなあ・・・あれ?黒ビールはなかったかな?