幕末太陽傳


元日は映画の日。家族揃って、『幕末太陽傳』を見に行きました。落語の『居残り左平次』を軸にいくつかの噺の要素をミックスした脚本による映画です。
1957年製作の日活映画のデジタル修復版。川島雄三監督は39歳。主演のフランキー堺は28歳だったそうです。映画が娯楽の王様だった頃の勢いと華やぎを感じる作品でした。
フランキー堺の左平次が最高のカッコ良さ。頭の上に酒・肴のお盆を載せて、遊郭の廊下を人並みを巧妙にすり抜けていく動きの美しさ!
石原裕次郎小林旭岡田真澄二谷英明の若き日の姿はいずれ劣らぬイケ面ぶり。妍を競う南田洋子左幸子の美しさ。左幸子のおそめさんはお歯黒してるし・・・(最近の時代劇では見ませんよね?)金子信雄山岡久乃小沢昭一菅井きん・・・渋い配役。芦川いづみは顔が小さくてかわいい。音声は時々聴きとりにくい部分がありましたが、画面は修復の甲斐あって美しかったです。白黒の諧調にも奥行きがありました。
映画の最中に震度4(23区)の地震が起きて、ちょっとびっくり。大震災後しばらくは劇場では開演前に地震が起きた時の対処法が説明されていたこと思い出しました。
ラストシーン「地獄も極楽もあるもんけえ。俺はまだまだ生きるんでい。」と言い放って、左平次が浜辺を駆け去っていくと、平成24年テアトル新宿に拍手がわきました。閉塞感が漂う社会に風穴をあけてくれるトリックスターが切実に求められているってことかな?

映画の後は『情熱大陸』の中で柳家三三師匠が食べていたハニートーストが食べてみたかったので、パセラでカラオケしました。

焼きリンゴのトーストです。

断面はちょっとグチャグチャになってしまいましたが、こんな感じ。右下は焼きリンゴ味のシャーベット。これで840円はお得だと思います。甘いものが苦手な長男も珍しく参戦してくれました。
写真を撮り忘れましたが、鳥天も美味しかったです。
パセラでは色々な製作会社のカラオケが使えるのですが、音はやっぱりDAM第一興商)が良いね〜。という結論に達しました。